3月 09
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石澤 岳選手引退
雪印乳業の石澤岳選手が今シーズンで引退することになりました。
石澤選手は、旭川北門中学出身で中学3年生からジャンプを始めて下川商業高校へスキー留学、その後確実に実力をつけて高校卒業と同時に雪印乳業に入社、26歳の現在まで雪印さんにお世話になりこの春引退することとなりました。
石澤選手が高校に入ってきた時は、まともにジャンプが飛ぶこともできずとても苦労していたことを思いだしますが、高校2年生に入ってから時折大ジャンプをするようになり、1月の雪印杯では成少年合わせて最長不倒を取っての少年組初優勝!!
この優勝は、最高に嬉しくて、ジャンプ台からおりてきて伊藤敏光さん(謙司郎選手の父)と抱き合い大泣きして喜んだ事を今でもはっきり覚えています。
旭川からスキー留学をしてきて短期間でジャンプが飛べるようになり札幌の宮ノ森で行われる大会で優勝してしまうまで育った石澤選手を見て下川のスキージャンプ環境は素晴らしいと改めて感じていました。
あの日、2本目のジャンプの時に風の影響で少し待つことになり石澤選手はゲートに座ったままシグナルが変わるのを待っていたのですがその時の長いこと長いこと(長く感じていたのは私だけだったようですが。)・・・・後でこの時のことを本人に聞いてみると「あの時は、落ち着いた気持ちで海の方を見ていました。」と特別な気持ちではなく、ごく自然な気持ちでジャンプを飛ぶことができたようです。
結果、2本目は91mで堂々の優勝!
この優勝がきっかけで当時の雪印乳業スキー部監督の田尾克史さんに声をかけられ入社することになったのですが、高校時代は苦労も多くイチかバチかといったジャンプで、よく空中でバランスを崩し転倒したものです。
3回ほど救急車で運ばれた事もありますが、全て記憶が無く、ひどいときには、お母さんから電話があり「息子から電話があり今どこに居るか分からないと言って電話があったのですが大丈夫ですか・・・・。」すぐに病院に電話をして本人にジャンプで転倒したことを知らせたのは言うまでもありません。
正直、彼が社会人になってゆっくり話をすることも無かったのですが、26歳になるまで本当によくがんばったと思います。
そして今まで面倒を見ていただいた雪印乳業とスキー部の皆さんに感謝いたします。
写真は、石澤選手と私の息子(将充)のツーショット!
蔵王のジャンプ台スタートハウスで撮ってもらいました。
これから社会人として活躍する石澤選手を下川から応援していきたいと思います。
「がんばれタケシ!!」